28日のニューヨーク外為市場でドル・円は147円15銭から147円84銭まで上昇し引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視している燃料や食品を除いたコアPCE価格指数の9月分が8月から伸びが拡大し3月来で最大の伸びを記録、インフレ期待として注視の米10月ミシガン大学5-10年期待インフレ率確報値も高止まりとなったため11月FOMCでの追加大幅利上げを正当化するとの見方に長期金利上昇に伴うドル買いが再燃した。

  
ユーロ・ドルは0.9990ドルまで上昇後、0.9930ドルまで反落し、引けた。独9月消費者物価指数速報値が予想以上に伸びが加速し、過去最大を記録したためECBの利上げを織り込むユーロ買いが強まった。
ユーロ・円は146円57銭から147円37銭まで上昇。

 
ポンド・ドルは1.1522ドルから1.1600ドルまで上昇。スナク英首相は最大500億ポンド規模の支出削減・増税を検討しているとの報道を受け、同国金融市場安定期待にポンド買いが優勢となった。
ドル・スイスは0.9980フランまで上昇後、0.9942フランまで反落した。

__  [経済指標]・米・7-9月期雇用コスト指数:前期比+1.2%(予想:+1.2%、1-3月期:+1.3%)・米・9月コアPCE価格指数:前年比+5.1%(予想:+5.2%、8月:+4.9%)・米・9月個人所得:前月比+0.4%(予想:+0.4%、8月:+0.4%←+0.3%)・米・9月個人消費支出(PCE):前月比+0.6%(予想:+0.4%、8月:+0.6%←+0.4%)・米・9月中古住宅販売成約指数:前月比-10.2%(予想:-4.0%、8月:-1.9%←-2.0%)・米・10月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:59.9(予想:59.6、速報値:59.8、9月58.6)・米・10月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:5.0%(速報値:5.1%、9月4.7%)・米・10月ミシガン大学5-10年期待インフレ率確報値:2.9%(速報値:2.9%、9月2.7%) __
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情報提供元: FISCO
記事名:「 10月28日のNY為替概況