米国株式市場は下落。ダウ平均は28.34ドル安の29210.85ドル、ナスダックは9.09ポイント安の10417.10で取引を終了した。9月生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったため連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げを警戒した売りに寄り付き後、下落。その後、債券相場が値ごろ感から調整などで反発し、長期金利が低下に転じたため安心感から買戻しが目立ち、一時上昇に転じた。しかし、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した9月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が利上げ継続を公約したほか、9月消費者物価指数(CPI)の発表を控えた警戒感に引けにかけて、主要株式指数は再び下落して終了。セクター別では消費者サービスや食品・飲料・タバコが上昇した一方、公益事業が下落した。

製薬会社のファイザー(PFE)は食品医薬品局(FDA)がバイオのモデルナ社(MRNA)と同社製新型コロナオミクロン変異型対処の6歳以上対象とした追加接種を承認したことが好感され、上昇。バイオのモデルナ(MRNA)は加えて、メッセンジャーRNA(mRNA)技術に基づくがんワクチン開発を巡りヘルスケアのメルク(MRK)が同社との提携を維持する選択権を行使したと発表し、大幅高となった。また、飲料メーカーのペプシコ(PEP)は、四半期決算の内容が予想を上回ったほか、値上げが収益増に貢献すると、通年の業績見通しを引上げ買われた。配車サービスのリフト(LYFT)は株価の値ごろ感からアナリストが同社株の投資判断を引上げ、上昇。クルーズ船運営のノルウェージャン・クルーズ(NCLH)も予約の大幅改善で収益増が見込めるとアナリストが同社株の投資判断を引上げ上昇した。同業のカーニバル(CCL)やロイヤル・カリビアン(RCL)も期待感から連れ高となった。

半導体関連のアプライド・マテリアルズ(AMAT)は取引終了後、業績見通しを下方修正し、時間外取引で売られている。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは28ドル安、CPIを警戒