米国株式市場は続落。ダウ平均は329.60ドル安の29260.81ドル、ナスダックは65ポイント安の11802.92で取引を終了した。英国政府が先週発表した大規模な経済対策によりインフレが一段と悪化、世界景気後退に繋がるとの警戒感に売られ、寄り付き後、下落。ユダヤ教の祭日絡みで参加者が限られる中、国内の長期金利も連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペース加速の思惑に一段と上昇すると、売りに拍車がかかり一段安となった。長期金利の上昇に伴いドル指数も2002年来の高値を更新するなど、ドル高も企業収益を圧迫するとの懸念に繋がり、さらなる売り圧力となり終日軟調で推移。セクター別では食・生活必需品小売りが上昇した一方、エネルギー、不動産が下落した。

フィットネスクラブを保有・経営するプラネット・フィットネス(PLNT)はアナリストの投資判断引上げを受けて上昇。カジノを経営するラスベガス・サンズ(LVS)、ウィン・リゾーツ(WYNN)、MGMリゾーツ(MGM)は香港・マカオが早くて11月にも中国からのグループツアーの受け入れを開始する計画を明らかにしたため、業績回復期待におそれぞれ買われた。オンライン小売のアマゾン(AMZN)は10月にプライム会員限定のセールイベントを開催するとの報道を受け売上増を期待し、上昇。エネルギー会社のPG&E(PCG)はテクノロジーのシトリックスシステム(CTXS)にかわりS&P500種指数に採用されることが発表され、上昇。配車サービスのリフト(LYFT)や半導体メーカーのマイクロンテクノロジー(MU)はアナリストによる投資判断引き下げでそれぞれ下落した。映画館運営のAMCエンターテインメント(AMC)は優先株式「APE」売却する可能性が強まったとの報道で下落。

HorikoCapitalManagementLLC

<FA>
情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ329ドル安、金利高やドル高が重し