23日のドル・円は、東京市場では137円71銭から137円04銭まで下落。欧米市場では137円64銭まで買われた後、一時135円82銭まで反落し、136円75銭で取引終了。本日24日のドル・円は主に136円台で推移か。米長期金利の上昇や原油高を意識して、ドルは下げ渋る可能性がある。

報道によると、カナダを訪問しているドイツのショルツ首相は8月23日、トルドー首相と会談し、カナダからの液化天然ガス(LNG)供給について話し合いを行った。ショルツ首相は、「ドイツがロシアのエネルギーから脱却しつつある中、カナダをパートナーとしたい」との見方を伝えた。一方、トルドー首相は「カナダは世界のエネルギー供給を増やすために役割を果たしている」と述べている。カナダからのLNG輸入については、カナダのジョリー外相が6月末の時点で、「ドイツやスペインとカナダ東海岸からの石油と天然ガス輸出を協議中である」と伝えている。

パイプライン経由のロシア産天然ガスの全輸出量の約3分の1(2021年9月時点)はドイツ向けであり、ドイツの輸入量は前年比で大幅に増えている。ドイツ政府はロシアへのエネルギー依存から脱却を急いでいるが、十分な量を早期に確保することは困難との見方が多く、ドイツ経済の先行きは引き続き不安視されることになりそうだ。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇や原油高を意識してドルは下げ渋る可能性