18日のドル・円は、東京市場では126円79銭から126円25銭まで下落。欧米市場では、126円44銭から126円99銭まで上昇し、126円99銭で取引終了。本日19日のドル・円は主に127円を挟んだ水準で推移か。米長期金利の上昇を意識して、リスク選好的なドル買い・円売りがただちに縮小する可能性は低いとみられる。

日本銀行の黒田総裁は4月18日、衆院決算行政監視委員会に出席し、「最近の円安はかなり急速な為替変動」、「非常に大きな円安とか、急速な円安の場合は経済への影響はマイナスが大きくなる」と答えた。ただ、「円安が全体としてプラスという評価は変えたわけではない」、「金融政策については、2%目標の実現を目指して緩和を続けることが適当」との考えを伝えている。

市場参加者の間からは「黒田日銀総裁は2%の物価目標が達成されるまでは円安進行について懸念を表明することはない」との声が聞かれている。日本銀行は4月28日に経済・物価情勢の展望(基本的見解)を公表するが、物価見通しは上方修正される可能性が高い。ただ、2022年度に2%の物価目標が達成されても日銀が金融緩和策を直ちに解除することはないとみられており、日米金利差の拡大を想定したドル買い・円売りはしばらく続くとみられる。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米長期金利の上昇を意識してドル買い継続も