米国株式市場は続落。ダウ平均は240.04ドル安の36079.94ドル、ナスダックは263.83ポイント安の15622.71で取引を終了した。10月消費者物価指数(CPI)が予想を上回り30年ぶり最大の伸びを記録したためインフレ加速が警戒され寄り付き後、下落。金利の上昇でハイテク株も売られ、終日軟調に推移した。セクター別では自動車・自動車部品が上昇した一方、半導体・同製造装置が下落した。

電気自動車(EV)メーカーのテスラ(TSLA)は、アナリストのEVセクターの見通し引き上げを受けて、買われた。クレジットカードのマスターカード(MA)は、インベスターデーで発表した楽観的な成長目標が好感され、上昇。また、ドーナッツチェーンを経営するクリスピー・クリーム(DNUT)は2022年の売り上げが長期目標を上回る見通しを発表し、大幅上昇した。食品宅配サービス会社のドアダッシュ(DASH)は第3四半期決算で収益が予想を上回ったほか、フィンランドの同業ウォルト買収を発表し上昇。一方、暗号通貨取引プラットフォームを提供するコインベース(COIN)は昨日引け後に発表した決算の内容や月間の利用者数が予想を下回ったため下落。エネルギ—関連のハリバートン(HAL)や石油・天然ガス会社のダイアモンドバックエナジー(FANG)などは原油価格の反落に連れ、売られた。

電気自動車メーカー、リビアン・オートモーティブ(RIVN)はナスダックに上場した。 初値は106.75ドルと、新規株式公開(IPO)価格の78ドルを大幅に上回る好調なスタートを切った。

Horiko Capital Management LLC

<FA>
情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ240ドル安、インフレ加速を警戒