7日のドル・円は、東京市場では109円69銭から109円96銭まで反発。欧米市場では、109円90銭から110円32銭まで上昇し、110円30銭で取引終了。本日8日のドル・円は主に110円台前半で推移か。米長期金利の上昇を意識して、リスク回避的なドル売りは抑制される可能性がある。

市場関係者の間からは、中国政府による各種業界に対する規制強化を警戒する声が聞かれており、それに伴う経済成長の減速も懸念されている。ただ、中国国務院が発表した声明では、より良い生活を求める国民の要求を満たすために、デジタル経済、インターネット金融、人工知能、ビッグデータとクラウドコンピューティングの分野で法的枠組みの点検に取り組むことが求められている。これらの分野における国際競争力が将来的に大幅に向上すれば、中国経済の相対的な影響力は一段と高まるとみられている。

当面はサービス業などの企業活動がある程度抑制される可能性があるものの、中長期的には、中国経済の持続的な成長も期待される。中国経済の現状を把握するために、各種経済指標をこれまで以上に詳細に分析することが必要となりそうだ。


<FA>
情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米長期金利の上昇を意識してドル売り抑制も