29日のドル・円は、東京市場では109円95銭から109円68銭まで下落。欧米市場では、109円91銭まで買われた後、109円42銭まで下落し、109円46銭で取引終了。本日30日のドル・円は主に109円台で推移か。4-6月期の米経済成長率は予想を下回ったが、個人消費は堅調に推移しており、リスク回避的なドル売りは抑制される可能性がある。

米商務省が7月29日発表した4-6月期国内総生産(GDP)速報値は、前期比年率+6.5%で市場予想の+8.4%程度を下回ったものの、個人消費や企業の設備投資は予想以上に堅調だった。サプライチェーン(供給網)の制約に伴う在庫減少が、経済成長を抑制する一因となったようだ。4-6月期の個人消費は+11.8%の高い伸びを記録、企業の設備投資は+8.0%と堅調だったが、住宅投資は-9.8%となった。

なお、コアの個人消費支出(PCE)価格指数は6.1%の高い伸びを記録したが、7−9月期は伸び率が鈍化するとの見方が多い。米金融当局はインフレ率の上昇は一時的との見方を変えていないが、ワクチン接種の拡大によって公衆衛生の危機が経済に及ぼす影響を弱めていることから、米国経済は7-9月期もまずまず堅調に推移するとみられる。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米個人消費堅調でドル売り抑制も