米国株式市場は続落。ダウ平均は267.13ドル安の34060.66ドル、ナスダックは75.41ポイント安の13303.64で取引を終了した。小売りの好決算を好感し、寄り付き後、上昇した。その後、米4月住宅着工件数が予想を下回ったほか、イエレン財務長官が演説で、バイデン大統領が提示しているインフラ計画を実施するため法人税制に改革が必要と増税を推進したため回復に警戒感が広がり、下落に転じた。根強いインフレ懸念や利益確定と見られる売りにおされ引けにかけてさらに下げ幅を拡大。セクター別では、電気通信サービス・エネルギーが売られた一方で、食・生活必需品小売りが買われた。

小売りのウォルマート(WMT)は第1四半期決算が予想を上回ったほか、通期の見通し引き上げが好感され、上昇。クラウドデータプラットフォームを提供するスノーフレイク(SNOW)はアナリストの投資判断引き上げが好感され、上昇した。一方で、ホームセンター運営会社のホームデポ(HD)は決算が予想を上回ったものの、見通しを示さず、下落。銀行のウェルズファーゴ(WFC)やエネルギー会社のシェブロン(CVX)は著名投資家のバフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイによる売却が規制当局に提出した文書で明らかになったため、軒並み下落した。

オンライン小売りのアマゾン(AMZN)は映画スタジオMGMの買収案を協議していると報じられている。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ267ドル安、予想下回った4月住宅着工件数に失望