ダウ平均は453.40ドル高の33072.88ドル、ナスダックは161.05ポイント高の13138.73で取引を終了した。

バイデン大統領がワクチン接種目標を従来の2倍に引き上げたほか、3月ミシガン大学消費者信頼感指数がパンデミック前の水準に戻したため、強い回復期待が広がり寄り付き後、上昇した。長期金利の上昇がハイテク株の上値を抑制する局面もあったが、引けにかけて、主要株式数は上げ幅を拡大。セクター別では半導体・同製造装置、耐久消費財・アパレルが上昇した一方、自動車・自動車部品が下落した。

銀行のJPモルガン(JPM)、バンク・オブ・アメリカ(BAC)は、連邦準備制度理事会(FRB)が本年下半期から大手銀による配当、自社株買いの再開を承認する計画を発表したことが好感され、上昇。石油会社のエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)は原油価格の反発を好感し、上昇した。一方で、メディアのバイアコムCBS(VIACA)やディスカバリー(DISCA)は株価が過大評価されているとの見方や、アナリストによる投資判断引き下げが影響し、軒並み下落。イベントやコンサートホールを運営するマディソン・スクエア・ガーデン・エンターテインメント(MSGE)はメディアのMSGネットワーク(MSGN)の買収を発表したが、両社とも株価は下落した。

民主党のサンダース上院議員は、オンライン小売アマゾン(AMZN)のアラバマ物流倉庫で働く従業員による労働組合結成の動きを支援するためこの倉庫を訪問。同社株は下落した。

(Horiko Capital Management LLC)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:米国株式市場は続伸、経済の強い回復期待が支援