米国株式市場はまちまち。ダウ平均は127.51ドル安の32825.95ドル、ナスダックは11.86ポイント高の13471.57で取引を終了した。2月小売売上高や鉱工業生産、住宅市場指数が軒並み予想を下回ったため寄り付き後、下落した。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えていることや、連日で史上最高値を更新したのち、利益確定売りも目立ちダウは終日軟調に推移。一方で、長期金利の低下を好感し、ハイテク株は上昇した。セクター別では、半導体・同製造装置、メディア・娯楽が上昇した一方、エネルギーや自動車・自動車部品は下落した。

バイオのモデルナ(MRNA)は子供向け新型コロナウイルスワクチンの治験を開始すると発表し、上昇。コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)や携帯端末のアップル(AAPL)はアナリストによる投資判断引き上げや目標株価引き上げを受けて、それぞれ上昇した。一方、化粧品小売りのアルタ・ビューティー(ULTA)はアナリストの投資判断引き下げが嫌気され、下落。電動トラックメーカーのニコラ(NKLA)は株式発行による資金調達計画を発表し、下落した。

株式投資家の恐怖心理の度合いを示す指数、VIX指数は20割れで終了した。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ127ドル安、小売売上高の予想以上の悪化に警戒