11日の米国長期債相場はやや強含み。米議会上院は12月11日、連邦政府のつなぎ予算の期限を今月18日まで1週間延長する法案を全会一致で可決し、トランプ大統領の署名を受け成立することから、政府機関の閉鎖は回避される見込みとなった。ただ、2021年度の包括的な予算案について合意できない場合、新たなつなぎ予算を可決させる必要があることから、安全逃避的な買いが入ったようだ。英国と欧州連合(EU)との間で行われている自由貿易協定交渉は、合意が成立しないまま2020年末の離脱移行期間が終了する可能性が高いことも債券利回りの上昇を抑える一因となった。10年債利回りは、一時0.872%近辺まで低下したが、取引終了時点にかけて0.898%近辺までも戻した。

イールドカーブは、ややブルスティープニング気配。2年−10年は+77.70bp近辺、2年−30年は+150.90bp近辺で引けた。2年債利回りは0.12%(前日比:-2bp)、10年債利回りは0.89%(同比:-1bp)、20年債利回りは1.42%(同比0bp)、30年債利回りは、1.63%(同比:0bp)で取引を終えた。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY債券:米長期債相場はやや強含み、予算協議への懸念で安全逃避的な買いが入る