米国株式相場はまちまち。ダウ平均は59.87ドル高の29883.79ドル、ナスダックは5.74ポイント安の12349.37ポイントで取引を終了した。11月ADP雇用統計が予想を下回ったほか、債券利回りが上昇し警戒感から寄り付き後大きく下げた。その後、共和党と民主党が超党派グループのまとめた追加経済対策の速やかな成立に向けて譲歩する姿勢を見せたため、一段と期待感が高まり上昇に転じた。トランプ政権が2月までに1億人分のワクチン支給が可能との見解を示すと上げ幅を拡大した。セクター別では、エネルギー、銀行が上昇した一方、素材、商業・専門サービスが下落。

製薬会社ファイザー(PFE)はドイツのビオンテックと共同開発した新型コロナワクチンを英国政府が承認したことが好感され上昇した。半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)はアマゾン(AMZN)クラウドに同社の製品が使用されることが明らかになり上昇。百貨店のコールズ(KSS)はドイツ銀による投資判断引き上げが好感され上昇した。一方で、データ解析のパランティア(PLTR)はモルガンスタンレーによる投資判断引き下げが嫌気され急落。企業向けソフトウェアのセールスフォース(CRM)は事前報道通り、ソフトウェアのスラック・テクノロジー(WORK)買収を発表し、急落した。

連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)では全12地区のうち、4地区で成長が停滞または横ばいと報告されたほか、ウイルスの再拡大で、フィラデルフィアや他の中西部3地区が11月初旬に活動ペースが鈍化したと報告。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ59ドル高、早期の追加経済対策成立に一段と期待高まる