29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、104円23銭から104円73銭まで上昇して引けた。米7-9月期GDP速報値は4−6月期の過去最大の落ちこみから予想以上の回復を示したことや、米週次新規失業保険申請件数が予想以上に減少したため、回復期待が強まった。米国債利回りは上昇し、ドル買いに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは1.1717ドルから1.1650ドルまで下落し、1.1673ドルで引けた。新型コロナウイルスの再流行でドイツやフランスが規制を強化したことに加え、欧州中央銀行(ECB)が定例理事会で予想通り大規模緩和を据え置き、ラガルド総裁が12月の追加緩和を明確化したため、ユーロ売りに拍車がかかった。ユーロ・円は122円21銭から121円90銭まで下落。ポンド・ドルは1.2952ドルから1.2881ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9120フランから0.9173フランまで上昇した。



<MK>

情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ドル強含み、米7-9月期GDPは統計開始以来、最大の伸びを記録