12日のドル・円は、東京市場では106円44銭から106円82銭まで上昇。欧米市場でドルは107円01銭まで買われた後、106円69銭まで下げたが、106円88銭で取引終了。

本日13日のドル・円は、主に106円台後半で推移か。米国株高や米長期金利の上昇を意識して、リスク回避的なドル売りは引き続き抑制される可能性がある。

追加の新型コロナウイルス経済対策について、トランプ政権と民主党指導部による協議がすみやかに再開される可能性は依然として低いようだ。報道によると、ムニューシン財務長官はペロシ下院議長と12日に接触したもようだが、詳細については判明していない。

12日の米国株式市場では、ハイテク株主導で主要3指数は上昇した。市場関係者の間からは「最終的には追加経済対策で規模の縮小など、何らかの合意が形成される可能性は十分ある」との声が聞かれており、協議の行方について悲観的な見方は多くないようだ。ただ、追加経済対策が実際に導入されても有効に機能するかどうか、確認されたわけではなく、米国の持続的な景気回復の可能性については懐疑的な見方も少なくないようだ。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米国株高などを意識してリスク回避的なドル売り抑制も