米国株式相場は続伸。ダウ平均は373.05ドル高の27201.52ドル、ナスダックは57.23ポイント高の10998.40ポイントで取引を終了した。追加財政策の交渉で政府側が譲歩する意向を見せたため合意に向けた期待感が強まったほか、新型ウイルスワクチンへの期待が強まり上昇して寄り付いた。7月ISM非製造業景況指数が予想外に改善し昨年2月来の高水準になると、上げ幅をさらに拡大した。その後も終日堅調推移となった。ナスダック総合指数は連日で過去最高値を更新。セクター別では、耐久消費財・アパレルが上昇した一方、公益事業が下落した。

製薬会社のノババックス(NVAX)は同社開発の新型コロナウイルスワクチンの第1段階治験の良好な結果を発表し急伸。娯楽大手のウォルト・ディズニー(DIS)は決算が予想を下回ったものの動画配信契約件数が1億件を突破し、計画より4年も前倒しで目標達成に至ったことが好感され上昇。大手銀のバンク・オブ・アメリカ(BAC)は、著名投資家バフェット氏のバークシャーハサウェイ(BRK/B)による同社株購入が明らかになり上昇した。一方、遠隔医療のテラドック(TDOC)は185億ドルでリボンゴ(LVGO)買収を発表し、下落。

連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長は今のところウイルスによる長期的な経済への損害は見られず2021年末までには危機前の経済に戻るとの認識を示した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ373ドル高、ウイルスワクチンや追加財政策交渉の進展期待