本日のマザーズ先物はもみあいが予想される。4日の米国市場は、長引く追加財政策を巡る協議を警戒し下落して寄り付いた。シューマ—上院議員が政府との協議がようやく正しい方向にむかっているとの楽観的な見解を示すと合意への期待から上昇に転じた。しかし、ペロシ下院議長が今週中の合意の可能性を否定、さらに、ムニューシン財務長官も先週からほぼ進展なしと悲観的な見解を示すと期待感を受けた買いが後退、上げ幅を一時縮小したのち引けにかけて再び上げ幅を拡大した。なお、ハイテク通信株の比率が高いナスダックは高値を更新した。本日のマザーズ先物は、米国市場は堅調に推移したものの、ナイトセッションが軟調に推移したことを受けて、もみ合いが予想される。国内では、昨日に大阪市長と大阪府知事が新型コロナにイソジンが有効とする会見を行ったことで、時価総額上位のアンジェス<4563>などコロナワクチンを研究している銘柄には売り圧力が強まり、本日もこの流れが続けば、マザーズ先物の重しとなろう。ただし、本日付けの日本経済新聞にて時価総額上位のBASE<4477>
について、さばき切れない程の仕事が舞い込んでいるとの記事が掲載されたことで同社やEC関連銘柄に注目が集まり、相場を下支えすることが期待される。これら、硬軟材料を織り交ぜ、マザーズ先物は上値が重いが底堅い値動きとなることが予想される。上値のメドは992.0pt、下値のメドは958.0ptとする。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ先物見通し:もみ合い、硬軟材料織り交ぜ