米国株式相場はまちまち。ダウ平均は39.51ドル安の26080.10ドル、ナスダックは32.52ポイント高の9943.05ポイントで取引を終了した。週次新規失業保険申請件数が予想を上回り、労働市場の回復が遅れるとの懸念が強まったほか、各州でウイルス感染者数が連日増加したため警戒感から、大きく下落して寄り付いた。6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数や5月景気先行指数が予想を上回り、一時上昇に転じる局面もあったが、警戒感を払拭できず引けにかけて再び下落した。ハイテクは底堅く、ナスダック総合は上昇を維持。セクター別では、不動産の下げが目立った一方で、エネルギー、ソフトウェア・サービスは上昇した。

音楽ストリーミングのスポティファイ(SPOT)はDCコミックとの契約や著名ミューシャンとの独占契約が報じられ急伸。運送大手のフェデックス(FDX)はシティによる目標株価引き上げが好感され上昇した。一方、スーパーマーケット大手のクローガー(KR)は決算が予想を上回ったものの、業績見通しを示さなかったことが嫌気され下落した。カジノ運営のMGMリゾーツ(MGM)は、ネバダ州ラスベガスの営業再開とともに同州のウイルス感染者の急増で警戒感が広がり下落した。

米国のトランプ米大統領はウォールストリートジャーナル紙とのインタビューで、パンデミックは終わりに近いとの見解を示した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ39ドル安、労働市場の遅い回復やウイルス第2波を警戒