本日のマザーズ先物は、過去最大の下げ幅を演じたNYダウなど世界的な株安連鎖の流れを背景に売りが膨らみそうだ。前日の米国市場では、トランプ大統領による新型コロナウイルスに関する昨晩の演説で、欧州からの入国を30日間禁止する一方で、具体的な財政支援策の発表がなかったため、失望感が広がり主要株価指数は暴落した。また、英国市場は33年ぶりの下落率となるなど、世界的な株安連鎖が続いている。シカゴの日経225先物も17000円台を割り込むなど東京市場も下値のメドが見えず、一段と不安心理が増幅している。市場では「マザーズ市場では、個人投資家に加え、機関投資家も処分売りを膨らませており、マザーズ先物にもヘッジ売りがかさんでいる」との声が聞かれ、株価下落が次の売りを誘う悪循環に陥っている。このため、新型コロナウイルス感染症に収束の兆しがみえるまでは、「行き着くとこまで下げる可能性もある」との指摘もあり、下値不安感が日に日に高まっている。なお、本日はメジャーSQであり、これに絡んだ売買も膨らむだろう。上値のメドは530.0pt、下値のメドは500.0ptとする。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ先物見通し:センチメントの大幅悪化で売り続く