3日のマザーズ先物は前日比20.0pt安の712.0ptとなった。なお、高値756.0pt、安値は690.0pt、取引高は5922枚。本日のマザーズ先物は、昨日の大幅反発分をほぼ帳消しにする格好になった。前日の米国市場では、各国当局が景気支援策に踏み切るとの期待に買戻し優勢で始まり、その後、主要7カ国(G7)財務相・中央銀行が新型肺炎を巡る対応策で3日に電話会談を開催することが報じられると、これが更に好感され、NYダウは1293ドル高と過去最大の上げ幅を記録した。こうした流れから、東京市場でもほぼ全面高で寄り付いたが、新型コロナウィルスの実体経済への影響が見極められないなか、積極的に上値を買いあがるムードにはならず、マザーズ先物も次第に、上げ幅を縮小していく展開に。また、その後、一部メディアが「現時点で、協調利下げや財政出動など具体的な政策対応は盛り込まない方向で調整している」と報じると、協調政策への期待感が急速にしぼみ、これを材料に、マザーズ先物は急速に下落スピードを速めていった。こうした中、指数インパクトの大きいサンバイオ<4592>やラクス<3923>、ミクシィ<2121>などの時価総額上位銘柄も大きく下げ、マザーズ先物を下押しした。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ先物概況:大きく反落、新型コロナへの不安感拭えないなか、協調政策への期待感しぼむ