5日午前の東京市場でドル・円は底堅い。米中貿易協議への過度な懸念は後退し、アジア株高を手がかりとした円売りが主要通貨を押し上げた。

トランプ米大統領が米中貿易協議に楽観的な見方を示したことで、先行きに対する過度な警戒は和らぎリスク選好的な円売りが先行。日経平均株価などアジアの堅調な株価を手がかりに主要通貨が上昇した。

ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いが続き、日本株高継続を期待した円売りに振れやすい。狭いレンジ内での値動きだが、アジア株高が円売りを支援。また、米10年債利回りの下げ渋りで、ドル売りを抑制している。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円80銭から108円93銭、ユーロ・円は120円58銭から120円71銭、ユーロ・ドルは1.1078ドルから1.1085ドルで推移した。


【要人発言】
・原田日銀審議委員
「現在金利を引き上げれば再びデフレ期待を誘発し物価・金利の上昇をさらに遅らせる」

【経済指標】
・豪・10月貿易収支+45.02億豪ドル(予想:+65.0億豪ドル、9月:+68.47億豪ドル←+71.8億豪ドル)
・豪・10月小売売上高:前月比0.0%(予想:+0.3%、9月:+0.2%)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 東京為替:ドル・円は底堅い、アジア株高で円売り基調に