米国株式相場は上昇。ダウ平均は69.25ドル高の26786.68、ナスダックは17.93ポイント高の8109.09で取引を終了した。米通商代表部(USTR)が、検討中である欧州連合(EU)からの輸入品210億ドル相当の関税対象リストに40億ドル相当を新たに追加することを提案し、米欧貿易摩擦への懸念から売りが先行。原油安も嫌気されたものの、独立記念日の祝日を控えて閑散取引となり、小動きとなった。セクター別では、電気通信サービスや不動産が上昇する一方でエネルギーや半導体・半導体製造装置が下落した。

原油相場の下落で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が軟調推移。スポーツ用品のナイキ(NKE)は、独立記念日向け特別モデルのスニーカーのデザインに対する批判を受けて同製品を撤去する対応を取り売られた。一方で、通信大手のTモバイル(TMUS)は、同社資産の売却に関して衛星テレビのディッシュ・ネットワーク(DISH)と合意に至り上昇した。

明日は、独立記念日の前日で午後1時までの短縮取引となる。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ69ドル高、米欧貿易摩擦への警戒感が重石