みなさんこんにちは!フィスコマーケットレポーターの高井ひろえです。今回は金需要において注目すべき国、インドの動向についてお伝えします。インドでは物品税の導入など金購入の抑制につながる政策を打ち出しているにも関わらず、金需要が世界第2位で700トン台(2018年)にのぼります。なお1位の中国は900トン台です。

■金需要を押し上げたイベント
そんなインドで最近、金需要を押し上げるイベントがありました。Akshaya Tritiyaというヒンズー教とジャイナ教の春の祭礼です。この日は、新しい事業、結婚、金や他の財産への高額な投資をするにあたって縁起の良い日とみなされています。このお祭りのポスターを見てみると、金貨や金の宝飾品がたくさん描かれていて、いかに金にゆかりのあるイベントなのかをうかがうことができます。このお祭りは毎年4月または5月に開催されるもので、今年は5月7日だったのですが、ちょうどインドルピー建ての金価格が値下がりしていたこともあり、この日1日で23トンの金が売れたといいます(The India Bullion and Jewellers Association)。またこの日に備えるためか、インドの金輸入量は3月の73トンから4月は121トンへ増加したという話もあります。前年の4月52.8トンと比べても、多いことがわかります。

■所得と金需要の関係
こういった動きもあり、この四半期は過去で2番目に多い需要が見込まれています。ちなみに最近の需要増加の背景には、穀物価格が上昇し、農村部の所得が増加していることも1つあります。ちなみにインドの国民の半分以上は農民です。所得が上昇すると金を買うというのは、なかなか繋がりを感じにくいと思うのですが、インドでは歴史的に為政者が入れ替わるたびに貨幣の価値がゼロになるということを繰り返してきているため、それでも価値を保ち続けてくれる金への信仰が強いのです。そのため所得が上がると資産保全のために金を購入するのは自然な行為なのです。所得と金需要の関係を現すおもしろい数字として、インドで国民所得が1%伸びると、金需要も1%伸びるという話があります。インドの国民所得はこれからも伸びていく見込みであることから、金需要も伸びるという連想はいかがでしょうか。

フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ




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情報提供元: FISCO
記事名:「 インドの所得増と金需要増加の関係~もっと知りたい商品先物取引