米国株式相場は下落。ダウ平均は125.98ドル安の25191.43、ナスダックは31.09ポイント安の7437.54で取引を終了した。アジア・欧州株が全面安となり、世界経済減速への懸念が強まるなか、一部の主要企業決算が嫌気されて寄付きから大幅下落となった。買い戻しの動きに伴い引けにかけて下げ幅を縮小したものの、相場を押し上げるには至らなかった。セクター別では、電気通信サービスや自動車・自動車部品が上昇する一方でエネルギーや運輸が下落した。

建設機械のキャタピラー(CAT)は、鉄鋼価格の上昇や関税引き上げによる原材料コストの上昇に懸念を示し下落。事務用品などのスリーエム(MMM)は、通期見通しを引き下げ軟調推移。原油相場の下落で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が売られた。オートバイメーカーのハーレー・ダビッドソン(HOG)は、約24万台のオートバイのリコールを発表し下落。一方で、ファストフードのマクドナルド(MCD)は、決算内容が好感され上昇。通信大手のベライゾン(VZ)は、業績見通しが市場予想を上振れ堅調推移となった。

バンク・オブ・アメリカ(BAC)、JPモルガン(JPM)、シティグループ(C)など銀行株の下落が続いている。融資額の伸び悩みによる成長鈍化懸念や、金利上昇によるコストが利益を上回るとの見方が広がっていることが要因。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは125ドル安、世界的な株安を受け投資家心理悪化