米国株式相場はまちまち。ダウ平均は59.47ドル安の25857.07、ナスダックは21.62ポイント高の7924.16で取引を終了した。米下院共和党が週内に新たな減税策を発表するとの思惑から、買いが先行したものの、米中貿易摩擦懸念が根強いほか、トランプ大統領がツイートで携帯端末のアップル(AAPL)に対して米国への生産移管を要求するなど、上値の重い展開となった。セクター別では、耐久消費財・アパレルや運輸が上昇する一方でテクノロジー・ハード・機器やヘルスケア機器・サービスが下落した。

電気自動車のテスラ(TSLA)は、週末に自動車部門の社長人事を新たに発表したほか、一部アナリストの買い推奨を受け上昇。一方で、中国電子商取引のアリババ・グループ(BABA)は、ジャック・マー会長が1年後に退任する意向を発表し下落。メディアのCBS(CBS)は、ムーンベスCEOがセクハラ疑惑を受けて辞職し軟調推移。写真共有アプリを手掛けるスナップチャット(SNAP)は、最高戦略責任者の退社が報じられ売られた。

大型ハリケーン「フローレンス」が米南部に接近しており、今週半ばにノースカロライナ州及びサウスカロライナ州に上陸する見通し。既にカテゴリー4の勢力に達しており、昨年にテキサス州湾岸部を直撃した「ハービー」のような甚大な被害をもたらせば、株式相場への影響が予想される。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは59ドル安、対中貿易摩擦への懸念が相場の重し