■NY株式:NYダウは79.33ドル安、対中貿易摩擦への懸念が強まる

7日の米国株式相場は下落。ダウ平均は79.33ドル安の25916.54、ナスダックは20.18ポイント安の7902.54で取引を終了した。8月雇用統計で非農業雇用者数が前月比20万1千人増と予想を上振れ、平均時給の伸びが約9年ぶりの高水準となり、利上げペース加速への警戒感から売りが先行。その後、下げ幅を縮小し上昇に転じたものの、トランプ大統領が中国からの輸入品2670億ドル相当に対する新たな関税引き上げに言及し、貿易摩擦への懸念から軟調推移となった。セクター別では、メディアや消費者・サービスが上昇する一方で不動産や公益事業が下落した。


■NY為替:日本との貿易協議を開始する方針を示すと、円買いが再燃

7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円25銭まで上昇後、110円74銭まで反落し111円10銭で引けた。米国8月雇用統計で賃金や雇用の伸びが予想を上回り、追加利上げを正当化するとの見方からドル買いに拍車がかかった。その後、トランプ大統領が対中で全輸入品に追加関税を発動することも辞さない構えを示したほか、日本との貿易協議を開始する方針を示すと、円買いが再燃した。ユーロ・ドルは、1.1621ドルから1.1551ドルまで下落し、1.1550ドルで引けた。ユーロ圏4-6月期GDP確定値が予想外に下方修正され、欧米金利差の拡大観測を受けたユーロ売り・ドル買いにさらに拍車がかかった。ユーロ・円は、128円84銭から128円02銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3016ドルから1.2909ドルまで下落。ドル・スイスは、0.9654フランから0.9700フランまで上昇した。


■NY原油:続落で67.75ドル、貿易摩擦の激化と景気低迷への警戒感

7日のNY原油先物10月限は続落(NYMEX原油10月限終値:67.75 ↓0.97)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比-0.97ドルの67.75ドルで通常取引を終えた。トランプ大統領が対中で全輸入品に追加関税を発動することも辞さない構えを示したほか、日本との貿易協議を開始する方針を示すと、貿易摩擦激化と景気低迷への警戒感が強まり、原油価格が調整した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  30.86ドル   +0.01ドル(+0.03%)
モルガン・スタンレー(MS) 48.22ドル   +0.29ドル(+0.61%)
ゴールドマン・サックス(GS)233.91ドル  -0.61ドル(-0.26%)
インテル(INTC)        46.45ドル   -0.81ドル(-1.71%)
アップル(AAPL)        221.30ドル  -1.80ドル(-0.81%)
アルファベット(GOOG)    1164.83ドル -6.61ドル(-0.56%)
フェイスブック(FB)     163.04ドル  +0.51ドル(+0.31%)
キャタピラー(CAT)      141.32ドル  -0.25ドル(-0.18%)
アルコア(AA)         41.00ドル   +0.64ドル(+1.59%)
ウォルマート(WMT)      95.83ドル   -0.62ドル(-0.64%)
スプリント(S)         5.95ドル   -0.14ドル(-2.30%)








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情報提供元: FISCO
記事名:「 7日の米国市場ダイジェスト:NYダウは79.33ドル安、対中貿易摩擦への懸念が強まる