5日午前の東京外為市場でドル・円は伸び悩み。朝方に強まった国内勢の買いが一巡し、111円半ばに失速した。

ドル・円は、仲値でのドル買い需要が強く一時111円71銭まで買われた。また、豪国内総生産(GDP)の予想上振れで、豪経済の回復を期待した豪ドル買いも、ドルの上昇を支援したようだ。国内勢による買いが入り一時111円71
銭まで強含んだが、その後買いは一服したもよう。また、日経平均株価や上海総合指数の軟調地合いが続き、株安を警戒した円買いも観測されている。

ただ、国内勢のドル買いは、その後一巡。ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いで、目先の日本株安を警戒した円買いに振れやすい。一方、抵抗線として意識された111円50銭を上抜け、下値は堅そうだ。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は111円36銭から111円71銭、ユーロ・円は128円96銭から129円42銭、ユーロ・ドルは1.1579ドルから1.1588ドルで推移した。

【要人発言】

・トランプ米大統領

「カナダを新貿易協定に加える政治的必要性はない」

・トルドー・カナダ首相

「カナダの利益にならないNAFTAに署名しない」

「自動車分野でのNAFTA交渉の進展を歓迎」



【経済指標】

・豪・4-6月期GDP:前年比+3.4%(予想:+2.9%、1-3月期:+3.1%)

・中・8月財新サービス業PMI:51.5(予想:52.6、7月:52.8)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 東京為替:ドル・円は伸び悩み、国内勢の買いは一巡