以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「株師孔明」氏(ブログ「株師孔明の株&仮想通貨ブログ」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2018年8月10日18時に執筆

【株師孔明の株&仮想通貨ブログ】にて、株や仮想通貨のブログを執筆している「株師孔明」と申します。どうぞ、お見知りおきを。


全国高校野球選手権の第100回記念大会が開催されている。

兵庫県西宮市にある阪神甲子園球場で繰り広げられる熱戦には、高校球児のみならず幅広い人々が関心を向けている。

株式市場では個人投資家の活動が目立つ時期であり、高校野球関連銘柄に注目してみても面白いかもしれない。


■第100回記念大会で注目度の高まりに期待

高校野球は毎年春と夏の2回行われる恒例行事だが、今年は第100回記念大会のため注目度が特に高まりやすい。

特に今大会は、出場校が通常の大会と比べて多めに設定されており、試合数も多くなることから観客動員数も伸びる可能性がある。

また近年では、様々なバラエティ番組でも「高校野球」を取り上げる事が増えてきており、相乗効果で世間に普及している傾向もある。


そういった観客動員増から、阪神甲子園球場へは鉄道でもアクセスしやすいため、観客輸送を担える鉄道会社は恩恵を受けることができそうだ。現地での観戦は甲子園に近いエリアに住む人々の方が容易であり、兵庫・京都・大阪など近畿地方の出場校がどこまで勝ち進むかに要注目だ。

また、春のセンバツ大会と異なり、夏の大会ではすべての都道府県から少なくとも1校が本大会に出場する。

そのため、全国各地で地元チームを応援する動きが生まれやすく、甲子園に足を運ばない層もテレビ観戦を楽しむ動機につながる。


■野球人気の高まりでスポーツ用品やゲーム等への好影響も

高校野球の観戦をきっかけに、野球をはじめとするスポーツに対する関心を高める人々が出ることが期待される。

現地観戦に少年野球チームが招待されていることから、野球や甲子園に関心を持つ子供が増えることもありえ、スポーツ熱が高まれば、スポーツ用品メーカーにとって追い風が吹くだろう。

スポーツ熱は6月のサッカーW杯で日本代表が活躍したことや、2020年に東京五輪の開催を控えていることもあり上昇傾向だ。また、野球をテーマとしたアプリゲームが人気となる可能性もある。アプリゲームではヒット作が1本出ることで企業業績が大きく押し上げられやすい。

大会後は強豪校の選手がプロ入りするかどうかにも注目が集まり、プロ野球球団を保有する銘柄に物色対象が広がるケースも想定される。


■高校野球関連銘柄

<9042>阪急阪神ホールディングス
鉄道や百貨店ビジネスなどを手掛ける。甲子園球場へのアクセスに阪神電車が多く利用されれば恩恵を受けられる。野球人気の高まりや甲子園への関心増で阪神タイガースの観客動員数が増えれば業績への追い風がさらに強まる。

<9409>テレビ朝日ホールディングス
朝日新聞系の大手テレビ局である。夏の高校野球は朝日新聞社が主催していることもあり、テレビ朝日系列での中継も少なくない。第100回記念大会への注目度が高まり、視聴率が好調に推移すれば恩恵を受けられる。今年から外野席が有料化された影響で、現地観戦よりテレビ観戦を好む層が増えることも考えられる。

<9041>近鉄グループホールディングス
鉄道ビジネスをはじめ、多様な事業を展開している。近鉄は阪神と直通運転を実施しており、甲子園球場へ観戦に向かう層の需要を取り込むチャンスがある。遠方から現地観戦に訪れた客を奈良・京都・伊勢志摩などの観光地に輸送することができれば収益をさらに伸ばすこととなる。

<9766>コナミホールディングス
人気の野球アプリ「実況パワフルプロ野球」を提供している。高校野球をきっかけに野球に関心を持つ層が増えれば、アプリの課金収入やソフト売り上げにつながる可能性もある。今期は大幅増配を予定しており、保守的な運用を好む個人投資家からの買いにも期待できる。

<8022>ミズノ
スポーツ用品ビジネスに取り組んでいる。高校野球をきっかけに野球に取り組む層が増えれば、野球用品の売り上げ増に期待できる。関連銘柄として注目を集めれば、株価の上昇余地は大きいと個人的には考えている。

<8135>ゼット
スポーツ用品の卸ビジネスを実施している。野球用品に強みを持っていることから、高校野球関連銘柄として他のスポーツ用品関連企業よりも多くの資金を集めるチャンスがある。高校野球に出場する選手の使用する用具のブランドにも注目しておきたい。

<9024>西武ホールディングス
鉄道ビジネスなどを手掛けている。プロ野球球団の埼玉西武ライオンズが好調であり、高校野球を通じて野球人気が高まればさらにファンを増やすチャンスが生まれる。今年の高校野球大会で優勝候補の筆頭格とされる大阪桐蔭高校出身の選手が主力として活躍していることも好材料だ。


■総括

今夏の高校野球大会が第100回記念大会であり、例年よりも大規模に実施されていることから高校野球関連銘柄は注目を集める可能性がある。

大会期間中のみならず、大会後の野球人気の高まりや、活躍選手のプロ入りなどで再注目されることにも期待できるだろう。

また、お盆シーズンに機関投資家の動きが鈍る中で、個人投資家にとって身近なテーマであることからも、高校野球関連銘柄の値動きを注視したいところだ。


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その他の細かな情報・展望は、ブログの方でも詳しく綴っているので、「株師孔明の株&仮想通貨ブログ」と検索し、目を通して頂ければ幸いである。

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執筆者名:株師孔明
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情報提供元: FISCO
記事名:「 個人投資家株師孔明:注目度うなぎのぼりの高校野球でも関連銘柄は物色されるか!?【FISCOソーシャルレポーター】