15日の日経平均は4営業日ぶり反落。47.84円安の22818.02円(出来高概算17億3000万株)で取引を終えた。米株高の流れを受けて買い先行で始まると、寄付き直後には22912.06円まで上げ幅を広げる場面もみられた。ただし、節目の23000円接近で強弱感が対立しやすいなか、その後は22800円台での攻防となった。円相場は1ドル109円台後半での推移となったが、アジア市場や米株先物が弱含みに推移していたことが、利食いに向かわせたようである。

セクターでは繊維、銀行、精密機器、石油石炭、金属製品、保険がしっかり。半面、不動産、サービス、証券、建設、水産農林がさえない。東証1部の騰落銘柄は値上がり数、値下がり数がほぼ拮抗。指数インパクトの大きいところでは、資生堂<4911>、リクルートHD<6098>、トレンド<4704>、ファナック<6954>、TDK<6762>が軟調。半面、ファーストリテ<9983>、テルモ<4543>、NTTデータ<9613>、スズキ<7269>が下支え。

日経平均は上げ一服となったが、緩やかなリバウンド基調は継続。東証1部の騰落銘柄もほぼ拮抗であり、売り買いが交錯する中での底堅い相場展開といったところであろう。マザーズ、JASDAQの弱さが目立つが、決算発表が一巡したことで、今後は決算を見直す動きや出遅れ感のある銘柄等への物色に広がりがみられてくるかが注目されよう。一方で個別物色に広がりがみられず、インデックスに絡んだ商いに振らされる需給状況が続くようだと、意外に節目の23000円は近くて遠い価格になる可能性もあろう。(村瀬智一)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 物色に広がりがみられてくるかが注目される【クロージング】