21日の米国株式相場は下落。ダウ平均は166.97ドル安の24797.78、ナスダックは16.08ポイント安の7218.23で取引を終了した。前日の株価下落を受けた買い戻しが先行した。注目のFOMC議事録では、大半が経済成長に自信を示し、インフレ見通しにも楽観的な見方を強めたことが明らかとなった。発表後に相場は上げ幅を拡大したものの、10年債利回りが4年ぶりの水準に上昇するなど長期金利の上昇が嫌気され上げ幅を縮小した。セクター別では、運輸や消費者・サービスが上昇する一方で食品・生活必需品小売や不動産が下落した。

エネルギー会社のデボン・エナジー(DVN)は決算内容が予想を下振れたほか、原油・ガス生産見通しを引き下げ、大幅下落。インターネット金融サービス会社のレンディングクラブ(LC)や衛星テレビのディッシュ・ネットワーク(DISH)は決算内容が嫌気され、軟調推移。小売大手のウォルマート(WMT)は昨日の決算を受けて失望売りが続いた。一方で、スポーツ用品小売のフット・ロッカー(FL)は増配と18年度の資本計画を発表し、上昇。長期金利の上昇でJPモルガン(JPM)やシティグループ(C)などの金融関連企業が軒並み買われた。

ダラス連銀総裁は年内にインフレ目標が2%の目標に近づくとの認識を示し、引き続き、利上げ政策を進める必要があるとの認識を示した。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは166ドル安、長期金利の上昇懸念広がる