11月30日のドル・円相場は、東京市場では111円88銭から112円30銭まで反発。欧米市場では一時112円64銭まで上昇し、112円54銭で取引を終えた。

本日12月1日のドル・円は、112円台後半で推移か。米税制改革の年内実現への期待感や米長期金利の上昇を背景にドル買い・円売り基調が継続している。ただ、週末前のポジション調整も重なることから、112円台後半でこう着状態となりそうだ。

米共和党のジョン・マケイン上院議員が30日に上院の税制改革法案に対する支持を表明したことから、市場では上院本会議で税制改革の修正法案が可決されるとの期待感が強まった。これを受けて、米長期金利が上昇し、ドル買い・円売りが加速。また、ダウ工業株30種平均が初の2万4000ドルの大台を突破し史上最高値を更新したことも、ドルの支援材料となった。

ただ、トランプ米政権がティラーソン米国務長官の数週間以内の更迭を検討していると報じられ、ケリー大統領首席補佐官はこの報道を否定するなど、同政権の不安定さは変わっていない。このことはドルの上値を抑える要因となりそうだ。

本日の東京市場では日経平均株価の動向を意識した取引となりそうだ。日経平均株価が23000円台を回復した場合、ドル・円は113円近辺まで買われる展開もあり得る。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米税制改革年内実現と株高への期待でドル下げ渋り