31日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は28.50ドル高の23377.24、ナスダックは28.71ポイント高の6727.67で取引を終了した。決算発表を受けて売買が交錯し、朝方は小動きとなったが、その後は緩やかに上昇する展開となった。今週は明日のFOMC結果発表や下院の税制改革案に加えて、次期FRB(米連邦準備制度理事会)議長の発表や10月雇用統計など重要イベントが続くため、様子見ムードから積極的な売買は限られた。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や食品・飲料・タバコが上昇する一方で耐久消費財・アパレルや運輸が下落した。

食品会社のモンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)は決算内容が好感され、上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は3日発売を控えるiPhoneXに好意的なレビュー記事が主要メディアで報じられたほか、一部アナリストが高級消費財株との比較では株価が割安であると指摘し、堅調推移。一方で、スポーツ用品メーカーのアンダーアーマー(UA)は通期見通しを下方修正し、大幅下落。半導体のクアルコム(QCOM)は、アップルが来年以降の携帯端末に同社部品を採用しない方針が報じられ、軟調推移となった。

ビデオゲームメーカーのエレクトリック・アーツ(EA)はマーケット終了後に7-9月期決算を発表、売上高は予想に一致したものの、赤字決算となった。時間外取引で下落して推移している。

Horiko Capital Management LLC



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:ダウ28ドル高、重要イベント控えて様子見ムード