ユーロ・ドルは、1.1714ドル(2015/8/24)まで反発した後に1.0341ドル(2017/01/03)まで下落したが、欧州中央銀行(ECB)は9月の理事会で金融緩和策縮小を検討するとの思惑などで1.2070ドル(2017/08/29)まで上昇した。ユーロ・円は、英国民投票でEUからの離脱が決定し、一時109円57銭(2016/06/24)まで急落。その後124円10銭(2016/12/15)から114円85銭(2017/04/17)の範囲内で推移したが、ECBの金融緩和策縮小への思惑は残されており、131円71銭(2017/08/30)まで買われている。

本日8日のユーロ・円は、主に130円台前半で推移か。ECBは10月に量的緩和策(QE)の縮小計画を発表する可能性がある。年内は現行の金融緩和策を継続するとみられているが、金利先高観が再浮上しており、ユーロ・円は129円台後半で下げ渋る展開が予想される。

【ユーロ売り要因】
・9月に米バランスシート縮小開始との見方
・米税制改革年内実現への期待
・ECBはユーロ高を懸念しているとの見方

【ユーロ買い要因】
・ECBは10月にもQE縮小計画を発表するとの見方
・ユーロ圏の失業率低下
・米年内追加利上げ観測の後退




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:◆ユーロ編◆130円台前半で推移