以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家Hama氏(ブログ「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2017年6月3日18時に執筆

「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」のHamaでございます。

6月1日(木)、予兆もなく突如動き出した日本市場。

経済各紙、各メディアとも、大方の市場関係者は、「予期せぬ上昇」について「月初特需」とした見方を示し、「翌日は続かないだろう」と割り切った予測をしていました。

私は長年の相場観から、6月1日(木)の上昇は「月初特需」だけが要因とは思えず、6月1日(木)大引け後のブログエントリーにてこう書きました。

「違和感の残る上昇だけに、明日(6/2)以降、強気の展開が仕掛けられる可能性があります。」と。

読者の皆様もご存知の通り、翌日6月2日(金)の日経平均株価は、特段の理由もなく300円を越える大幅上昇となり、前日に出されていた大方の市場予測を見事に裏切る結果となりました。

私は6月2日(金)の急騰を見て、「睨んだ通り」と思ったわけです。

「火のないところに煙は立たぬ」と言う諺がありますが、株式市場にも「材料は後からついてくる」という格言がります。

これらの格言は、株価が理由なく急騰した場合でも、「裏では何かしらの材料や思惑が隠れていることが多々ある」ということを教えてくれています。

市場関係者の予測を裏切った日本市場の上昇と同時に、注目しておくべきことは6月2日(金)の世界市場を見ると、米3指標(NYダウ、NASDAQ、S&P500)が揃って史上最高値を更新しただけでなく、欧州を代表するドイツDAX、英FTSE100なども、ザラバを含め史上最高値を更新していることです。

欧米株高の背景は、大方のメディアによると、6月2日(金)に発表された米雇用統計が市場予測を大きく下回ったため、米利上げペースの鈍化を見越して、欧米株式市場にマネーが流れ込んだというわけです。

これを特に否定するつもりはありませんが、何やら普通ではない空気を感じるのは、私だけでしょうか?

欧米市場の株高と、米雇用統計の発表前(6/1、6/2)に急上昇した日本市場との関係は何とも言えませんが、6月1日、2日に急騰した日本市場については、相場格言「材料は後からついてくる」とか「理屈は後から貨車で来る」に当てはめると、今後時間を経て、その理由が見えてくるのだろうと思います。

さて、上記のような見方について、その真偽のほどは読者の皆様のご判断におまかせします。いずれにせよ、日本市場の上昇理由については、一個人投資家が理由を探そうとしたところで見つけられるものではありませんので、待つほかありません。

言えることは、上昇している銘柄群は、メガバンク、大手証券をはじめ、日本を代表する主要銘柄。つまり、買っているのは明らかに「外国人」ということです。

金曜日のシカゴ先物市場の日経平均株価は、米債券利回り低下から円高に振れる中でも、為替を無視する形で、ほぼ高値を維持しています。

ここで、もう一点、投資初心者の方にお伝えしておくべき重要な相場格言があります。

それは、

「知ったらしまい」

上昇している理由が分からないので「買うかどうか」躊躇していたものの、理由が分かったところで、「これは大きいネタだ!」とばかりに「買い出動」してしまう、、、

個別銘柄でもよくあることです。

投資経験の浅い方には仕方のないことですが、理由が分かった時が、上昇相場の終了合図。「知ったらしまい」とはそういう意味です。

株価が先行して上昇した後、何らかの好材料が表に出たときには、高値を掴まされる可能性がありますので、十分にご注意ください。

さて、今回6月1日(木)に日経平均株価は予期せぬ上昇となったわけですが、その時私が感じた「違和感」は、私の長年の相場観によるものですが、6月1日の相場の動きを見て多くのメディアが伝えた『月初特需』だけでは片づけられない「何か」を感じられるかどうかは、投資人生を勝ち抜く上で極めて重要なポイントになります。

私が「違和感」を感じることができた理由、その相場観は、長年の間、毎日株式指標を見ているからにほかなりません。

「直感」ではなく「直観」。

最初は少しだけ面倒に感じるかもしれませんが、投資初心者の皆さんも、毎日10分~15分間、日課として株式指標を追いかけるだけで、メディアの視点をオーバーライドできる「相場観」、「直観」が身につくようになると思います。

当ブログでは、個人投資家の皆さんが相場を学ぶため、相場観を身に着けるため、実践的な学習ツールを無料で配布しています。学習ツールと言っても、難しい経済の本、投資の本を読むのということはありません。

学習材料は、毎日発表される多くの株式指標。

毎日の株式指標をデジタル的に確認すること、そしてその意味を考えることができるように様々な工夫を凝らした学習ツールです。加えて、実際の売買においても、一程度の判断基準を教えてくれる実践的な機能が盛り込まれています。

株式市場全体の姿を把握できるようになることは、長い投資人生を勝ち抜くうえで極めて重要なことであり、勝ち組投資家と負け組投資家の差は、そこから生まれると言っても過言ではありません。

興味のある方は、ぜひ当ブログにお越しいただき、相場人生の新たな一歩を踏み出していただければと思います。

それでは、ブログにてお待ちしております。


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執筆者名:Hama
ブログ名:実践で学ぶ、負けない現代株式投資



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情報提供元: FISCO
記事名:「 【FISCOソーシャルレポーター】Hama:日経平均急上昇、世界的株高、その理由は、、、