1日のドル・円相場は、東京市場では110円68銭から111円10銭まで反発。欧米市場ではドル・円は111円48銭まで上昇し、111円37銭で取引を終えた。

本日2日のドル・円は111円台で推移か。米5月雇用統計の発表を待つ状況となるが、6月利上げを後押しする強い内容になるとの見方が多く、リスク選好的なドル買いは継続する可能性がある。

1日発表された5月全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は前月比+25.3万人で市場予想の同比+18万人程度を大きく上回った。労働市場の需給はさらに引き締まっており、2日に発表される5月米雇用統計で平均時給の伸びがどの程度になるか、市場関係者は注目しているようだ。

5月雇用統計では、非農業部門雇用者数は前月比+18万人程度、失業率は4月と同じ4.4%、平均時給は前年比+2.6%と予想されている。非農業部門雇用者数は20万人程度増加してもおかしくないとの声が聞かれているが、平均時給の上昇率は2%台後半の状態がしばらく続くとの見方が多い。

市場関係者の間では、平均時給の上昇率が3%を超えるような状況になるまでは、インフレ加速の思惑が強まる可能性は低いとの見方が多い。5月米雇用統計の発表直後はドル買いが優勢となる可能性はあるものの、平均時給の伸びが予想と一致した場合、ドル一段高の相場展開になるとの予断は持てないとの声も聞かれている。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:良好な米5月雇用統計を期待してドル下げ渋りも