1日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:連休谷間は基本閑散だが先高観は高まる
■外資系証券の注文動向:差し引き390万株の買い越しとの観測
■前場の注目材料:ヤマトHD、大型荷物を最大6割値上げ、重量・大きさに上限設定へ


■連休谷間は基本閑散だが先高観は高まる

今週は連休の谷間で5月1日、2日の2日間の取引となる。4月28日であった米国の暫定予算期限だが、米上下両院で5日を期限とする1週間のつなぎ予算が可決。短期のつなぎ予算で政府閉鎖を回避する形となった。一先ずは安心材料となることから、2日間の商いとはいえ、トレンドが強まる可能性がありそうだ。

また、連休中2、3日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれるほか、5日に4月の米雇用統計が発表され、同日にFRBのイエレン議長の講演がある。先高期待が高まる可能性があり、わずか2日間ではあるが、海外勢のリスクオンの流れが強まるようだと、日本の週後半の休日分を前倒しする形で資金が流入するといった思惑も高まりそうである。

しかし、北朝鮮情勢については、4月29日朝方、北朝鮮が弾道ミサイル1発を発射したと伝えられた。北朝鮮内陸部に落下したと推定されることから、失敗に終わったようだが、緊張がくすぶる中では積極的なポジションは取りづらい面はある。そのため、基本的には商いは膨らみづらく、1日、2日については決算発表も少ないため、第1弾のピークとなった4月28日発表分の決算結果を手掛かりとした物色に短期資金が集中することになろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き390万株の買い越しとの観測

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り460万株、買い850万株、差し引き390万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

04月24日(月):550万株の売り越し
04月25日(火):370万株の買い越し
04月26日(水):70万株の買い越し
04月27日(木):180万株の売り越し
04月28日(金):80万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(20940.51、-40.82)
・ナスダックは下落(6047.61、-1.33)
・NY原油は上昇(49.33、+0.36)
・シカゴ日経225先物(19215、+15)
・ドル円(111円25-35銭)
・投資家のリスク選好姿勢が回復
・米6月利上げの可能性
・2月電子部品出荷額9.4%増
・北朝鮮情勢への懸念は長期化
・SOX指数は下落、インテル決算嫌気される
・米1-3月期GDP+0.7%(予想+1.0%)

・ヤマトHD<9064>、大型荷物を最大6割値上げ、重量・大きさに上限設定、配送時間短縮
・ルネサス<6723>、特許出願時の報奨金8倍、技術者の意欲向上
・三菱UFJ<8306>独自の仮想通貨 大手金融機関で初

☆前場のイベントスケジュール

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・特になし

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・特になし



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情報提供元: FISCO
記事名:「 前場に注目すべき3つのポイント~連休谷間は基本閑散だが先高観は高まる