13日のドル・円相場は、東京市場では113円46銭から114円17銭まで上昇。欧米市場でドルは114円06銭から113円56銭まで反落し、113円74銭で取引を終えた。

本日14日のドル・円は、主に113円台で推移か。欧米株高や米長期金利の上昇を意識して、リスク選好的な円売りが優勢となる可能性がある。

米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は14日と15日に米上下両院で半期毎の議会証言を行う。証言内容は基本的に同じものになるが、質疑内容は両院で異なる。今回の質疑応答では、トランプ政権の財政拡張策(大規模減税策)が雇用やインフレ見通しに与える影響について質問される可能性が高いとみられている。

トランプ大統領は数週間以内に財政政策について新たに提示すると伝えられており、ホワイトハウスは、「ゲーリー・コーン国家経済会議(NEC)委員長が財政政策を主導する」と発表した。市場関係者の間からは、「トランプ政権の財政政策によって財政赤字は一時的に増加するが、FRBはインフレ進行を想定して利上げペースを多少速めるのではないか?」との声が聞かれている。

今回の議会証言では利上げペースについての質疑応答が市場に最も大きな影響を与える可能性があるとみられている。イエレンFRB議長の証言が利上げに前向きであると判断された場合、3月利上げの思惑が再浮上し、利上げペースはやや速まるとの見方でドルは強い動きを見せる可能性がある。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:欧米株高を意識してリスク選好の円売り優勢も