*07:45JST NYの視点:米1月JOLT求人件数は昨年10月来で最低、労働市場の減速の兆候、FRBの利下げ正当化へ 米労働省が発表した米1月JOLT求人件数は886.3万件となった。12月888.9万件から減少し昨年10月来で最低となった。ただ、引き続き失業者総数612.4万人を273万件上回っている。また、1人の失業者に対する求人件数も1.45件と再び増加。昨年10月に1.35と、パンデミック前の付近まで回復後、再び増加基調にある。

12月分は900万件台から888.9万件に下方修正された。

雇用者の労働市場への自信を表明すると注目される自主退職者数は引き続き減少。12月の340万人から5.4万人減少し338.5万人と、パンデミック前の2020年2月の340万人を下回った。自主的退職率は2.1%と、12月の2.2%からさらに低下した。雇用者の労働市場への自信が後退しつつある証拠となった。採用者数は10万人減の568.7万人。採用率は3.6%と、12月の3.7%から低下した。雇用削減率は1.0%で12月と同水準。

全般的に労働市場の弱さの兆候が示唆され、連邦準備制度理事会(FRB)の年内の利下げ軌道を後押しする結果となった。

■1月労働市場ダッシュボード
求人件数:5.3%(12月5.3%、2023年1月6.3%)
雇用削減率:1.0%(1.0%、1.2%)
自主的退職率:2.1%(2.2%、2.5%)
採用率:3.6%(3.7%、4.1%)

失業率:3.7%(3.7%)
不完全雇用率(U6):7.2%(7.1%)
非農業部門雇用者数:+35.3万人(+33.3万人)
平均時給:前月比+0.6%、前年比+4.5%(+0.4%、+4.3%)

<CS>
情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:米1月JOLT求人件数は昨年10月来で最低、労働市場の減速の兆候、FRBの利下げ正当化へ