*08:33JST NYの視点:米消費支出や所得に鈍化の兆し、金融市場の来年利下げ確率上昇 米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視している11月コア個人消費支出(PCE)価格指数は前年比+3.5%と、9月+3.7%から予想通り鈍化を続け、21年4月来で最低の伸びとなった。ただ、FRBの目標としている2%は上回る。

その中でもさらにFRBが注目している住宅を除いたサービスインフレは前月比で+0.15%と2021年3月来で最低の伸びとなった。前年比では22年の初旬につけた5%近辺から3.93%まで低下。個人支出は物で前月比‐0.1%と22年12月来で最低。一方、サービスは+0.15%と依然強い。11月個人支出、個人所得は前月比でそれぞれ+0.2%。所得は前年比で+4.5%と22年12月来で最小となった。支出も前年比で+5.3%と21年2月来で最低。貯蓄率は3.8%と、3.7%から小幅上昇した。

インフレの鈍化が証明された。また、アトランタ連銀の10-12月期国内総生産(GDP)の見通しは+1.8%と、従来の+2.1%から下方修正され、来年の成長減速が示唆された。短期金融市場では来年に1%以上の利下げ織り込んだ。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:米消費支出や所得に鈍化の兆し、金融市場の来年利下げ確率上昇