*07:40JST NYの視点:米第4四半期の経済も堅調か、ドル買い支援 米10月製造業PMI速報値は50.0と、悪化予想に反し、9月49.8から改善した。4月来で初めて、活動の拡大と縮小の境目となる水準を回復した。米国経済に重要となるサービス業のPMI速報値も50.9と50割れ活動縮小に落ち込むとの予想に反し、9カ月連続で50台を維持。成長継続となった。総合PMI速報値は51.0と、9月50.2から予想外に上昇し、7月来で最高。9カ月連続の成長継続。

S&Pグローバルのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は声明で、米国経済のソフトランディングの可能性を示唆。最近のPMIは経済データの中で最も弱い兆候を示していたため、PMIでの成長回復は第4四半期に向けた経済の良好なスタートと言えるとコメント。地政学的リスクの上昇や政治的な混乱にもにもかかわらず将来の見通しも上昇し、1年半ぶりの高水準。利上げが終了に近づいたとのセンチメントが奏功したと指摘している。仕入れ価格が20年10月来で最低。また、平均販売価格も20年6月来で最低となった。

7-9月期の国内総生産(GDP)速報値では+4.5%が予想されているが、10-12月期のGDP成長も強い結果が期待できる。対称的にユーロ圏PMIは予想外に悪化。域内で最大となるドイツの経済が冴えないため。ユーロ・ドルでの売り圧力になる。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:米第4四半期の経済も堅調か、ドル買い支援