米国の9月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)は47.1と、8月50.4から予想外に50を割り込み、再び活動縮小に落ち込んだ。50は活動の拡大と縮小の境目となる。過去4カ月間で3度目の50割れ。貿易戦争の影響や2週目に突入した自動車大手GMの従業員ストライキが影響した。

7−9月期の平均は47.3で、米国経済が景気後退から脱出した2009年の半ば以来の低水準に落ち込んだ。また、労働需要は45.6。四半期平均は44.1と、2009年第4四半期以降で最低となった。

重要な項目の新規受注は8月から7.6ポイント低下の48.5と活動の縮小に転じた。生産は8月から7.6ポイント、または15.8%減の40.4と、2009年5月来で最低となった。第3四半期の物価は4.1ポイント上昇の57.7と、関税が物価やビジネス活動に影響している証拠となった。

ドル高や世界経済の成長減速、米中貿易摩擦が原因となり需要が鈍化し、製造業活動に影響が出ている。ただ、FOMCのメンバーは現行で、2019年は2回の利下げで十分との考えを強めつつありドルを下支えしている。

■米国の9月シカゴ購買部協会景気指数(PMI):47.1(8月50.4)
新規受注:48.5(8月56.1)
生産:40.4(2009年5月来で最低)
在庫:41.7、40カ月来で最低
労働需要:45.6



<CS>

情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:米9月シカゴPMI、第3四半期は2009年来の低水準に落ち込む