LayerXと日本マイクロソフトは、ブロックチェーン分野での協業を開始する。

両社は、企業へのブロックチェーン導入コンサルティング、開発支援等のサポートを行う。日本マイクロソフトは、MicrosoftAzureベースのブロックチェーンプラットフォームの提供や、エンタープライズ市場のブロックチェーン導入企業の開拓を担当する。一方、LayerXは、ブロックチェーン技術を導入するためのコンサルティングや設計、開発といった技術的なサポートを担当する。両社は、ブロックチェーン技術の普及のための施策を検討し、実施していく。
ではなぜ、LayerXと日本マイクロソフトがブロックチェーン分野で協業を開始することになったのか。ブロックチェーン技術のシステム導入への関心が高くなってきているが、日本マイクロソフトは、2016年から、パブリッククラウドプラットフォームMicrosoftAzure上でブロックチェーンインフラの構築を支援するBaaS(BlockchainasaService)の提供を始めている。NasdaqのNasdaqFinancialFramework(NFF)など、国内外で多くの企業が利用している。
LayerXは、ブロックチェーン技術に特化し、ブロックチェーン技術の研究やシステムの開発、コンサルティングを行なってきた。加速化しだした国内のブロックチェーン技術の社会実装に対して、充実したブロックチェーンのインフラ基盤を持つ日本マイクロソフトと、ブロックチェーン領域で技術開発力をもつLayerXが連携すれば、企業へのブロックチェーン技術導入に対して、コンサルティングから実装までスムーズに支援できる。
連携について
ブロックチェーン技術の導入で、システムやサービスなどが停止する時間がゼロになるゼロダウンタイム運用ができたり、改ざん耐性が高いデータの共有による監査の透明化や効率化ができる、スマートコントラクトによる業務フローの自動化や省コスト化ができるなど、いろいろとメリットが多い。

しかし、実際にはどのような領域で、どのように実現したらいいか分からないといった企業の声が多いのが現状である。
そこで両社が協業することで、ブロックチェーン技術の導入を考えている企業に対して、顧客ごとの事業領域やサービスに対して、どのような領域がブロックチェーンに向いているかといったコンサルティングから、Azure上のBaaSを活用した開発の技術支援まで、導入プロセスをトータルで支援できる。
両社は、いろいろな業種でのブロックチェーン技術の実装を推進することで、人々の生活や働き方のトランスフォーメーション実現に向けて取り組んでいく。
出典
LayerXとは?
LayerXは、情報キュレーションアプリ「グノシー」を運営するGunosyとFinTech企業のAnyPayの合弁会社として、2018年8月1日に設立した。ブロックチェーン技術に特化し、スマートコントラクトの開発や、エンタープライズ向けブロックチェーン導入、コンサルティングなどを国内外で展開する。



【ニュース提供・エムトレ】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 日本マイクロソフトとブロックチェーン分野で協業