こんにちは、フィスコリサーチアナリスト飯村真由の「マネックス証券の気になるレポート」です。決算発表がピークをを迎えるとともに2万2500円を回復してきましたね。さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、5月14日に配信されました。その中から今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

まず広木さんは先週の市場が「マーケット展望」で述べた通りの展開となったことに言及し、今後の展開については、『次の節目である2万3000円台奪回を目指す流れだが、さすがに一気には行かず、その前に一服か。今週は小休止で引き続き2万2000円台後半を固める動きが続くだろう』と伝えています。

続けて、『今週はゼネコンやメガバンクの決算発表が残っているが、決算発表のピークは過ぎた。日経新聞が1面で「企業業績予想足踏み 円安一服、逆風に」という見出しで、上場企業の業績が3期ぶり減益になりそうだと報じたその日に、日経平均が2万2500円の膠着から上放れてきたのが象徴的であるが、市場は今期の業績を織り込んだ。すなわち、為替レートひとつとっても保守的な見通しで、それでも営業利益ベースでは増益を維持する。 この先、上方修正の余地がじゅうぶんあるということが市場のコンセンサスとなっただろう。そう考えれば今の予想ベースで13倍台のバリュエーションはいかにも安い』と分析しています。

さらに、『今週の基本シナリオは上述の通り2万2000円台後半を固める動き継続だが、鍵を握るのが米国株市場の動きである。結局、ダウ平均は200日移動平均を終値では一度も下回らずに推移している。ザラバの下ヒゲが200日線にタッチすると切り返すのだ。25日線も上向きに転じ、日経平均に続いてゴールデン・クロス目前。2万5000ドルの大台回復となれば一目均衡表の雲の上に出る。そうなれば市場のセンチメントもかなり好転するだろう。無論、日本株の再度高値トライの追い風になる』と考察しています。

最後に重要イベントについては、『日本では16日に1-3月期のGDPが発表される。9四半期ぶりのマイナス成長が予想されているが天候要因などの影響もあり、1-3月期に景気が弱かったのは過去の話と織り込み済みだろう。18日に4月のCPIの発表。先行指標となる4月の東京都区部コアCPIは市場予想を下回る弱めの結果となった。 CPI下振れは円安要因だが、デフレ脱却が遠のく印象も与え不動産株等にはマイナスか。米国では15日に4月小売売上高が発表されるが、それより17日のフィラデルフィア連銀製造業景気指数に注目。同指数は振れやすいので警戒したい。市場予想は前回から低下を見込んでいる』とまとめています。

飯村真由の「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを飯村真由の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコリサーチアナリスト飯村真由




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情報提供元: FISCO
記事名:「 今週のマーケット展望「2万3000円台奪回を前に一服か」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(飯村真由)