米労働省が6日に発表を予定している米9月雇用統計ではハリケーンの影響で雇用の鈍化が予想されている。ハリケーンによる混乱が雇用に与える影響に関しては見解が分かれる。非農業部門雇用者数のエコノミスト予想は最高で15.3万人の増加、最低で4.5万人の減少と、予想レンジも広い。8月時点での予想レンジは、14.4万人増から20万人増と狭い。

ハリケーンは様々な部分で雇用に影響してくる。深刻度、時期、場所なども左右する。平均時給も影響を受けると考えられている。ハリケーンなどの場合、平均時給が上昇する可能性が指摘されている。低賃金の職で、賃金の支払いが滞る一方で、高賃金の専門職などのサラリーは滞りなく支払われることになるため平均賃金を引き上げることになると見られている。平均賃金の伸びが予想を上回った場合、短期的にもドルを押し上げることになると見る。

雇用主の調査をベースにした雇用や賃金の統計結果と違い、世帯の調査から統計が出されている失業率は、ハリケーンの影響を受けにくいと見られている。市場では8月と同様4.4%と低水準にとどまると予想されている。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:米9月雇用統計、平均賃金は上昇か