こんにちは、フィスコリサーチレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。
中国では経済指標が良好で、16日は上海総合株価指数が年初来高値を記録。そして上海ゴムも上昇していますね。

松永さんによると、『上海ゴムは、3.3%高まで上昇して前場前半を終えました。そして、前場後半は、2.8%~3%付近での小動きを続け、3%高の1万8225元で取引を終えました』とのことです。
この上昇に関しては、『上海ゴムに関しては、特にファンダメンタルズ的な材料は見当たらないものの、15日や16日の高値を上回ったことで、テクニカル的な買いが入ったようです』と伝えており、『16日の上海総合株価指数と上海鉄筋や上海熱延鋼板などの鉄鋼関連銘柄が年初来高値を更新し、中国の資源銘柄全体がかなり高い水準をキープしていることに反して、上海ゴムが年初来高値から23%ほど下落していることを受けて、上海ゴムへの値ごろ買いが入ったようです』と伝えています。

また、『中国の鉄鋼関連銘柄や非鉄金属銘柄の多くが16日まで上昇基調を続けたものの、本日になって上昇が止まったことを受けて、上海ゴムへの値ごろ買いが集中したというところでしょうか』と紐解いています。しかし午後からはじり安になってきており、松永さんは『中国国家統計局が発表した1~2月の金属生産は、前年同期比で鉄鉱石が15.3%増、アルミニウムが15.6%増、銅が6.7%増、亜鉛が4.4%増、鉛が7.4%増でした。年初からの価格上昇を受けて中国の金属生産が急増したようです。ここまで中国の金属生産が急増したとなると、「供給過剰」が懸念されるところでしょうか』と分析しています。

中国市場がリスクオンの流れになっている中、中国市場とともに連休明けの東京ゴムの値動きも注視したいところですね。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の3月17日付「天然ゴム市場パート2、3」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 三井智映子





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情報提供元: FISCO
記事名:「 中国市場がリスクオンで上海ゴムの価格は?、サンワード貿易の松永氏(三井智映子)