欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は10日に行われた会見で、「ユーロの為替レートは物価への影響を考慮して監視する必要がある」と指摘したが、「ECBは特定の為替水準を目標にしない」との見方を伝えた。ECBは10日に開いた理事会で現行の金融政策を維持することを決定した。ECBが公表した経済予測によると、今年の成長率予想は-8%で6月時点の予想よりやや改善。2021年の経済成長率は+5%が見込まれているが、インフレについては、2022年時点でも1.3%にとどまると予想している。

 市場関係者の間からは、「ECBの金融緩和策は長期化することが再確認された」との声が聞かれているが、為替ついては「ECBはユーロ高を容認しているわけではなく、リスク選好的なユーロ買いが急速に広がる状況ではない」との見方が多いようだ。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 ECBの金融緩和策は長期化の公算