14日の欧米市場でトルコリラは対米ドルで反発。1ドル=6.90リラ近辺から一時6.3040リラ近辺までリラ高・米ドル安の相場展開となった。ただ、一部報道によると、米国はトルコで拘束されている米国人牧師が釈放されない限り、数日内ないし1週間以内にトルコに対する追加経済制裁を加える可能性があることから、トルコリラのさらなる反発については懐疑的な見方も出ているようだ。

 市場関係者の間では、「トルコ中央銀行が現行の金融政策を続けた場合、トルコリラの先安観が払拭されることは期待できない」との見方が依然として多い。最近の通貨安は輸入物価の上昇を促し、インフレ進行の要因になるとみられていることから、トルコ中銀がインフレ抑制に前向きに対処しない場合、失望的なトルコリラ売りが強まる可能性があるとみられている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 市場はトルコ中央銀行の金融政策に注目か