報道よると本田駐スイス大使は先週24日、安倍首相、浜田宏一内閣官房参与らと昼食を共にしながら欧米の経済情勢について話をしたそうだ。本田氏は取材に対して「日銀総裁人事の話はしていない」と答えているが、安倍首相が特別な要件もなく、本田氏と会って欧米経済について話をすることはないとみられている。

 そう考えると、日銀総裁人事について何らかの話し合いをしたと見るのが自然か。本田氏はしばらく前に「デフレ脱却には日本銀行の現体制の転換が必要、黒田総裁は任期終了をもって退任すべき」との見解を表明している。ただ、金融政策のプロとは呼べない本田氏が次期日銀総裁の有力候補となった場合、市場は少なからず反応するだろう。円売りが優勢となるのか、債券相場が急落するのか、現時点で予測は困難。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 次期日銀総裁人事