市場参加者の間では、メイ首相は経済を優先し、EU市場参入への選択肢を残すとの見方が多いようだ。EU向けの輸出について考えた場合、無関税貿易は大変大きな利点であるとみられている。ハードブレグジット路線を選択した場合、ロンドンは国際金融センターとしての地位を失う可能性が高いことも問題視されている。

 メイ首相は移民をできるだけ抑制したいと考えているが、EU加盟国は単一市場参加と人の移動の自由の制限は両立しないとの見解を維持しており、両者の間で妥協点を見出すことは難しい。英国のEU離脱に関する交渉は難航が予想される状況は変わらないだろう。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 難航必至?英国のEU離脱交渉の行方