*08:39JST 次第に個人主体の材料株物色などが中心に  22日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだ。21日の米国市場はNYダウが322ドル高、ナスダックは185ポイント高だった。7-9月期国内総生産(GDP)・個人消費、価格指数確定値の予想外の下方修正を受け、来年の利下げ観測が強まった。週次新規失業保険申請件数が予想外に減少し労働市場の底堅さが証明され、長期金利上昇で上値も限定的となったが、マイクロン・テクノロジーなどの良好な決算を好感し下値も底堅く、終盤にかけて上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値(3月限)は、大阪比130円高の33250円。円相場は1ドル142円20銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行のスタートになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで33030円まで下げる場面も見られたが、33000円接近では下値の堅さが意識されていた。25日線が支持線として意識されやすいだろう。
また、昨日の日経平均は直近の上昇に対する反動安となり、25日線での攻防を見せていた。同線が支持線として意識されやすく、押し目待ち狙いの買いが入りやすいだろう。

 25日線水準での底堅さがみられてくるようだと、バブル後の高値を意識したセンチメントに向かわせそうである。米国ではマイクロン・テクノロジーが買われ、他の半導体株へ買いが波及していたこともあり、東エレク<8035>などの指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。一方で、ダイハツ工業の不正問題や米子会社のエアバックのリコール影響が懸念されたトヨタ<7203>の動向には注意する必要がありそうだ。トヨタが軟調推移となれば、相場全体のセンチメントを冷ます可能性があるだろう。

 また、来週のクリスマス明け後は海外勢のフローが限られてくるとみられる。短期筋の売買が中心になりやすく、新NISAを意識した物色のほか、来年期待されるテーマ性のある銘柄など、個人主体の材料株物色などが中心になりそうだ。
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情報提供元: FISCO
記事名:「 次第に個人主体の材料株物色などが中心に